Q1. あなたが「これだけは描かず(作らず)にはいられない」という衝動や、作品に繰り返
し現れるテーマ(モチーフ)は何ですか?
A1. 研究テーマは変化していきます。今は「見えない線」「存在」「場」「生成」というテーマで、さまざまな分野から採取したものをもとに制作しています。
人、自然、生命、時間など、一見つながっていないもののあいだにある「見えない線」に興味があります。
制作の中で、その線がふと見える瞬間があります。
その瞬間が、私にとって何よりも大きな喜びであり、制作を続ける原動力になっています。
Q2. あなたの作品を見た人に、どんな感情を抱いてほしいですか? または、どんな空間
(部屋、場所)に飾ってほしいですか?
A2. 作品を通して、その人自身の感覚と静かに出会ったり、新しい問いや視点が生まれる時間になれば嬉しいです。
日常の中で、ふと立ち止まって自分の時間を持つ場所に飾っていただけたらと思います。
Q3. あなたが制作のインスピレーションを受けるもの(自然、音楽、特定の哲学、日常の
違和感など)と、それがどう作品に影響しているかを教えてください。
A3. 深海、菌類、微生物、植物、鉱物、宇宙、古代文字……。
今は、自然の中にある目には見えない営みや、長い時間をかけて形づくられてきたものに惹かれています。
そうした世界に触れることで、
「見えているものの奥にも、まだ気づいていない関係や存在があるのではないか」という感覚が育まれ、それが制作にも影響しています。
Q4. 制作において「これだけは絶対にやらない(魂を売らない)」と決めているマイルール
や、一番大切にしている「美学」は何ですか?
A4. 今年に入ってから、作品を思い通りにつくろうとすることをやめてみました。
自分の感覚を丁寧に感じ、画面の中で起きていることを観察し、それに応答する。その往復を繰り返しながら制作しています。
今は、自分の感覚を信頼し、現れてくるものと誠実に向き合い続けることを何より大切にしています。